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フルマラソンで横浜の風になったんだって話

早朝の時間にテコテコテコテコとジョギングをする生活をしています。特に健康に留意してるわけでもなく走るのが大好き〜ってこともないんですが。

走るようになったきっかけは、なんだか毎日やけに朝早く目が覚めてしまうため(お酒のせいかな)と、日中パソコンの前で同じ姿勢でパチパチパチパチしている日々からの脱却と、そして村上春樹のエッセイ走ることについて語るときに僕の語ること』を読んだからでしょうか、走るってカッコいいんじゃない?ってことで新たな自分の趣味の仲間入りをしています。

 

去年、はじめて久留米市にて10キロのレースに出場し、走りながら「誰なの?こんな過酷なシステムを考案したのは!キツさしかないじゃないか!責任者と考案者出せ!」と毎秒絶望しながらなんとかゴールしたんですが、ゴール後帰宅の途についてるときに「いいですね〜、完走したこの充実感及び達成感いいですね〜。責任者さまならびに考案者さまありがとうございます」となりそれ以降も走り続けています。基本的には頻繁に「いや、だから誰が考案したんだこの競技を💢」と思いながら走り、走行後に「あら?いいですね〜」これをひたすら繰り返してます。

さらに熊本県玉名市、佐賀県吉野ヶ里町でも同様に10キロレースに挑戦してみたんですが、あれ?もしかしてハーフもいけるんじゃないかな?なんてことになり福岡県大川市のハーフマラソン大会にも挑戦してみました。順位とかは気にせず完走できればいいくらいの気持ちで挑んだのですが、どうにも同年代や年配の先輩方に抜かれるのが気になりはじめました。
そうなったら得意の道具から&見た目から入る戦法です。スーパースポーツゼビオで、あれ?なんだか気持ちとは裏腹に自動的に前に進んじゃうよみたいな形状で厚底のシューズなんて買ったりして。ランナーでぇ〜すみたいな顔してレジに持ってたりして、過酷なの割と大丈夫でぃ~す、タフガイって呼ばれてますみたいなすまし顔を演出したりして、自意識過剰もさまになってきました。

で、フルマラソンです。さが桜マラソンです。参加者は約9,000人くらいでしょうか。マラソン初心者は30キロ付近で脚が止まるんだよ、壁があるんだよなんて声が耳に幾度となく入ってきますが「なんとかなんじゃね?」感もあったりして。最長走行距離21キロだけど四捨五入したら、それはもう42キロにさも似たりみたいな感じで開催を待ってました。(ポジティブ計算方程式)

 

 

結果、スタートして5キロで壁と出会いました。ええっ?早くない?壁が30キロ地点から逆走してわざわざ迎えに来たのかな?ってくらい早めの出会い。ドラマだったら開始1分で主人公とヒロインが出会うみたいな。も少し悶着ください。前日に不安が脳をかすめたため走りすぎたからかな?で、不安をかき消すためにお酒を飲み過ぎたからかな。(間違いなく両方)とにかく足が重い。。

壁って動かないって聞いてますけど💢迎えに来てくださいって頼んでないけどと思いつつテコテコテコテコ走ります。なんせ沿道からの応援がすごいんですよねフルマラソンは。すごく勇気も出るし全部自分が応援を一手に引き受けてる気分になっちゃいます(自意識過剰その2)

 

そして秘策ももちろん準備してました。本番3日前に原作が大好きな本の映画が近所で上映されるとの情報をキャッチしひとり映画鑑賞をしたのです。
『正体』です。主人公鏑木慶一です。演じるのは横浜流星です。物語は冤罪で死刑判決を言い渡された主人公が脱走し、ひたすら逃亡生活を続けながら事件関係者に近づいていく&自分を信じてくれる人と出会っていくお話です。

横浜流星が走るんですよね〜、迫力あるフォームで。吉岡里帆も手助けしたりして。

だから秘策は「俺は横浜流星だ!冤罪だ!」作戦です。映画のエンディング曲をリピート再生設定をし走ります。いや、逃げます。もう長尾流星です。誰が?私がです。

なんだったら横浜勉です。(あれ?途端に躍動感がなくなったよ、ツトムかな。ツトムのせいかな?ツトムのせいなの?山口っぽいの??)

とにかく横浜の風になり走りました。

30キロ付近では両足のふくらはぎをはじめ足裏、すねのへんも全攣りです。つまさきやかかとの感覚もありません。

けど吉岡里帆待ってるし待ったなしです。(待ってないです)

終盤は攣っては足を止め、走っては攣るのループでした。なおかつ汗をかいたり引いたりを繰り返したせいなのか自分の身体から雨に濡れた獣のような匂いが発っせられてきます。

長いはキツイは攣るは臭いわ。誰だ!発案者出てこい💢と怒る気力も尽き果て、グッダグダのフラッフラのクッサクサでなんとかゴールしました。

流石に疲れたな〜〜と家につき、熱いシャワーを浴びて冷蔵庫からサンドイッチとビールです。あれ?書きながら村上春樹の小説にでてくる主人公みたいだな。

 


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あなたには走る必要があるの。まるで義務のようにね。そうだ走らざる得なかったのだ。飛ぶ前のフラミンゴに助走が必要なように。そんなことを考えながらシャリルクロウの2番目のアルバムを3曲聴いたところで、テニスシューズに履きかえ、中古のスバルに乗り込んだ。後部座席には相変わらず顔のない男が座っていた。
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とはならずビールを呑んで大イビキをかいて寝ました。
その前に長距離走行後、頻繁に顔を出す男が尻の中で燃え上がっているのでいつものように対処した。

 

苦しかったけど、また走りたいな。心底嫌だけど、また走りたいな。

とにかくマラソン発案者さんありがとう~♪