わたしたちの現在の暮らしは、オシャレなものや流行にのったもの、きらびやかな装飾などさまざまなデザインに囲まれています。
あれ?では“お洒落の源流”はいったいどこから来たのか?今回の調査対象は、19世紀のイギリスで手仕事の美を掲げたアーツアンドクラフツ運動。この運動が、どう現代に息づいているのか、そっと調べてみることにしました。そもそも論って楽しいな。(仕事以外は)
その前に、昔アニメで「まんがはじめて物語」ってありましたね。そうだモグタンだ!呪文(ゲロンパゲロンチョ あれ?違うな。。忘れた)を唱え、時空を超えて当時のモノやコトを調べていく番組だったと思います。(モグタンが見たいな。。丸くてピンクで肩の上に乗ってたのは覚えてる)
では、時空を超えて当時を見てみたいと思います。
ここはどこ?(モグタン横のお姉さん風)
舞台は、煙立ちこめる産業革命の真っ只中。大量生産に沸く社会にひときわ強烈な“NO”を突きつけた人たちがいました。それが、アーツ・アンド・クラフツ運動です。
この18世紀後半にイギリスではじまった産業革命は、蒸気というものを発明したことにはじまります。蒸気の登場により手工業は次々と機械に置き換えられ、「大量生産・大量消費」の時代が幕を開けました。
◆衣服
ジャカード織機やミュール紡績機の登場で、手織りだった布が機械で大量に織れるように。
◆建築資材
製鉄業にコークス高炉が導入され、安定して大量の鉄が生産可能に。
◆鉄道
蒸気機関を利用した機関車を工場で量産できるようになり人の移動が超高速に。
◆書籍
蒸気式印刷機により印刷速度が大幅アップし新聞が大量に出回り識字率の向上に。
それまでの工場や製作の現場では、水車や人力・馬などが使われていましたが、この蒸気の登場で「どこでも・いつでも・強い力を供給」ができる = 工場の立地が自由になるといった工業化はもちろん経済・交通など生活に関わることすべてにおいて革命が起きたのです。
ですが、その一方で失われたものがあります。それは「品質」「環境」そして「職人の喜び」です。さらに、大量生産・大量消費のなかで粗悪なものが出回り、ものに対する愛着の希薄化がうまれ、産業革命により国(集団)は発展しましたが、人(個人)の精神や社会性がないがしろになってしまったのです。
そこで、登場するのが詩人でありデザイナー、社会主義活動家でもあったウィリアム・モリスです。モリスは芸術と生活の融合を目指し、手仕事の美しさと職人の尊厳を取り戻すことを目的としてこの運動をはじめました。手工業の復興をめざし「モリス商会」という室内装飾のデザインや製作までを請け負う会社も設立しました。
「幸せは、日常生活の些細なことにも興味を持つことからはじまる」
モリスの言葉です。(いいこというね・ω・)
この思想はイギリス全体に波及し、欧米や日本の文化にも大きな影響を与えました。
著名な作品のひとつに「セントジョージキャビネット」があります。この運動の理念を具現化したこの家具は、手作業による精緻な装飾と実用性を兼ね備え、中世の職人技術への回帰を確かものにしました。機械による大量生産に対抗し、職人の手仕事の価値を再評価するこの作品は、当時の工芸品の中でも特に高く評価されました。
しかし!!!このアーツアンドクラフツ運動は終焉を迎えます。理由は「高い!」というのが大きなネックだったのです。💰️💰️
難しい問題ですな。。コストと時間の問題や市場のニーズとのギャップにより、手工業の労働者の待遇改善や大衆の生活を変えるまでには至らなかったのです。
しかししかし、この芸術運動は私たちの生活にも親しいところでさまざまなかたちで大きな影響を残しました。
・生活と芸術を結ぶ思想
・家具、建築、グラフィックデザインの進歩
・人がひとらしく生きる、人の温かみを製品に吹き込む
などです。決して失敗ではありません。
アーツアンドクラフツ運動は、その理想の高さゆえに経済社会の主流にはなれませんでした。
しかしながら、その精神は静かに、そして確かに次の時代へとバトンを渡していきました。
たとえば、バウハウスが追求した「機能美」は、モリスが唱えた「美と実用の融合」の延長線上にあります。
そして今、私たちが“手仕事の器”や“暮らしの道具”に癒しや温かさを感じるのも、モリスたちが蒔いた種のおかげかもしれません。
機械に囲まれた現代だからこそ、
「美しいものを、必要なものを」というメッセージが、より深く心に響くのです。
生活を消費で終わらせず、創造へと向かわせる。
アーツアンドクラフツ運動は過去の出来事ではなく、今を豊かにする“美の哲学”なのかもしれません。
よし。まとめも書けたしモグタンよ、今の時代に帰ろう。
どうやって帰るのかわからないだと!モグタン。呪文忘れたから帰れないのか?モグタン!おい!ピンク!家に帰らせろ!
芸術の話は尽きない。
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