昨年末、アメリカで起こった大きなニュースが世界を駆け巡りました。 宝くじの当選金、なんとその額約2830億円。💴
我が家には現実味がないこのニュースをきっかけに、ある奇妙な心理事件が発生しました。
普段から「新しいサッカースパイクが欲しい」を連呼している息子。👦🏽
このニュースの話を持ち出し「2830億円もあったら、お店のスパイク全部買えるね~~👟」と私が水を向けると、意外な答えが返ってきたのです。
「それだったら、要らない👦🏽」
は?てか、へ?てか、は? 耳を疑う私に、彼はこう続けました。 普段、スパイクをねだると親(とくにお金を出したくない奥さん👹)から
「大事にできるのか?👹」
「汚れたらちゃんと磨ける?👹」
「この前買ったばかりでしょ👹」
「そういえば、こないだ磨かなかったよね?👹」
ほかには「裸足でやってみたら?」「脚にスパイクの絵を描こうか?」「もし買ってもシューズ裏のポイントが減らないように基本浮いてて」という斬新な意見も飛び出しながら、幾重もの”尋問”と”説得”という壁が立ちはだかります。なんとかSALE品に誘いたい&これ言ったら諦めないかな?という戦いが繰り広げられます。
横で聞いてるか聞いてないかの微妙な顔をしてやり取りを盗み聞きする私。🥱
どうやら、それらの反対意見や母との対立・壁を乗り越えて手にするからこそ、スパイクは輝くようなのです。購入欲が湧き出すようなのです。✨
「はいどうぞ」「あ、そう。どこで売ってるの?」と無制限にすんなりとスムーズに要望が叶ったら、そこにはドラマがありません。いつも立ちはだかっている壁・鬼=奥さんとのディベートでの勝利・親の困る顔を見ての少しの罪悪感がないなら欲しくない、と言うのです。
なるほど。「障害」が「価値」を生む。 人間とは、なんと面倒で、天邪鬼で、愛すべき生き物なのでしょうか。
ですが、この時の私は知る由もありませんでした。 その「人間の不可解な心理」が、まさか私自身降りかかることになるとは。。。😎
そんなこともありつつ1月25日。 私は「第32回吉野ケ里ロードレース」の10kmコースのスタートラインに立っていました。

2月の熊本城マラソンを見据えた、極めて重要な前哨戦です。この日のために寒い早朝のジョギングもこなし、準備は万端♪と言いたいところですが、少し前からふくらはぎに微かな違和感という名の「予告状」が届いていました。
ですが、探偵(私)🕵🏽♂️はそれを見なかったことにして会場へ。 号砲が鳴り、意気揚々とスタート。フォームを確認し、ペースと呼吸を整え、、
「パチン♪」
スタートしてわずかの地点。 私の足元周辺で、乾いた破裂音が響きました。 誰ですか? 私の真後ろで指パッチンをしたのは? もしかして、ポール牧が背後にいらっしゃるのですか?😦
いえ、違います。誰もいません。 音の発生源は、悲しいことに私のふくらはぎでした。😞
動揺し「嘘でしょ?」「痛いよ、どうすんの」と困惑していると、非情にもイヤホンのランニングアプリの音声が響きます。 『1km通過。スプリットタイム、5分30秒』(抑揚のない機械音)
嘘だぁ? あと9kmもあるよ?😨

ここで冷静な判断を下すのが名探偵です。「リタイア」という選択肢が脳裏をよぎります。 痛い。怖い。どうやって係員の方に申告しよう…焦ります。
しかし、ここで「人間の不合理な心理」が発動してしまいました。 「スタート直後でリタイアなんて、恥ずかしい」 「せっかく来たんだから、もう少し走れるんじゃないか」「よくもまぁ、あの体力でこの大会に参加したわねと思われるんじゃないかしら」
息子が「壁があるから燃える」と言ったように、私もまた「痛み」という壁を前に、おかしなスイッチが入ってしまったのです。 思考停止のまま、脂汗を流して走り続けること約1時間。
ゴール手前、わずか10m。 あと少しで終わるという安堵感からか、限界を超えていた脚が完全に機能を停止しました。 石像のように動きません。😑
あとたった10mなのに。 後ろからランナーたちが、どんどんどんどん私を抜いていきます。 最後は走るというより、何らかの別の生き物のような動きで、なんとかゴール。
その様子を見ていた係員の方から「救護係がいますので~!」 ああ、情けない……。😭 その後、しっかりと患部をアイシングしてもらいながら、参加者に振る舞われる温かい「にゅうめん」をちゃっかり完食し、とぼとぼと帰宅しました。
翌日、病院でのエコー検査の結果は、予想した通りの「肉離れ」。
熊本城マラソンへの出場には暗雲が立ち込めています。。。
なぜ、あの時止まらなかったんだろ。 なぜ、恥ずかしがって無理に完走したんだろ。。
湿布の匂いに包まれながら、私は今回の事件をデザインの視点でプロファイリングです。
息子は「手に入れるまでのプロセス(UX)」に価値を感じていました。 私は「9の周りの目と1の自己顕示欲」に縛られて、損切りの判断を誤りました。
これはデザインにも通じる話です。
私たちはつい「最短距離でゴール(解決)できたこと」に良い評価を与えがちです。しかし、人間は必ずしも論理的(ロジカル)には動きません。
あえて手間をかけさせることで愛着を湧かせるデザイン。
「ここまでやったんだから」と離脱を防ぐ心理効果(サンクコスト)。
そして、私のように「恥ずかしさ」や「見栄」で行動を変えてしまうユーザー心理。
人間は、AIのように効率だけでは動きません。 感情、文脈、そして時には「謎のプライド」で動く生き物なのです。
今回の肉離れは、「ユーザー(人間)の心理は、論理を超える」ということを身を持って学ぶための、痛すぎる授業料だったのかもしれません。
てか、熊本城マラソンどうなるんだろ。 まずはこのふくらはぎの修復という難事件を解決し、再びスタートラインに立てるよう、捜査(リハビリ)を続けます。

よし、今回もジョギングとデザインを掛けあわせて考えたぞ。
だったら、半分は仕事だ!労災にしてもらおう!そうだ!そうに決まっている!これは主張ではない権利だ!!そうでなきゃ困る!!
会社にいたら、ややこしいタイプ。気づいたら周りに人いなくなるタイプ。どぞ、よろしく。
今回はそんなこんなで疲れたのであれを多めに投入しよう。

(追伸:もし走っている時にポール牧さんの幻聴が聞こえたら、それはリタイアの合図です。皆様もどうかご注意ください。)
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