昨年に引き続き、忘年会はソロキャンプ(テントは別々)×男2人というスタイルでおこないました。
本格的なソロキャンパーの長尾に、「キャンプっていいよねー」レベルの私(永松)が乗っかるというキャンプです。
2人でキャンプをするのは今回で4回目ですが、
「極寒」(2020年9月)、
「超極寒」(2020年12月)、
「夜から大雨」(2021年5月)、
というように、『キャンプとは修行である』という本でも書けそうな過酷なキャンプ体験が続いています。
過去の経験を活かし、今回はさらなる防寒対策アイテムを持ってきました。
8㎝のエアマットです。
これを敷いて寝れば、修行感はだいぶ取りのぞけるんじゃないでしょうか。
長尾がセレクトしたキャンプ場(大牟田市)もきれいで快適でした。
この日は12月にしてはあたたかく、気温も天気も問題なさそう。
防寒対策アイテムも増えてることだし、いやな予感はまったくしません。
今日こそ夜中に寒さで飛び起きて火を起こしたりせずに、朝までテントで寝れそうな気がします。
(上の方にみかん畑が見えます)
受付を済ませ、車から荷物をおろしながらの話題は「アナグマについて」でした。
「最近、アナグマが出てるみたいなんで、寝るときは食事の残りなどは外に置かれたままにしないなど、お気をつけくださいね」
と受付のお姉さんに言われたのです。
「クマ」という響きにビビりましたが、調べてみると見た目はタヌキのようなアライグマのような感じ。
イタチ科のようで人を襲ったりはなさそうです。
(ただ、畑を荒らしたりするので、歓迎されてない動物らしいですが)
※ Wikipediaより引用
わたしもキャンプ4回目となると、段取りもだいぶ分かってきました。
場所を確保したら、まずはテントを組み立てます。
朝まで休む拠点となるわけですから重要です。
丸くなっている収納袋からテントを取り出しました。
「あれ?これ寝袋だった。これじゃないとすると……あ、あっちか。
いや、これは今日デビューのエアマットだもんな……」
あたふたしているわたしを見て、
「まさかテントを忘れたってことないですよね?」
とやや冗談気味に長尾から尋ねられます。
「いやいや、まさかキャンプにきてテントがないってことは……」
「永松さんならあり得るんですよ」
あはは、こりゃ一本取られましたな~、
というノリで笑ってましたが、どこを探しても見つからないのでわたしの顔からだんだんと笑顔が消えていきました。
実際、テントを忘れてました……。
そういえば、キャンプ場に向かう車の中で、わたしの忘れ物の多さを熟知している長尾から、
「まさかとは思うけどテント持ってきましたか?」
と聞かれてました。
「ソンナことは現地にツイテミナイトわっからナイヨ~」
と余裕をぶっこいてカタコトの日本語で返事していたバチが当たったようです。
前回の荷物をそのまま持ってきたつもりだったし、
ましてやテントなんか忘れるはずがないと自分を過信していました。
今日はあったかいから、テントなしで寝袋だけで一夜を過ごしてもなんとかなるかもしれない……
とも一瞬考えましたが、日が暮れてからのあの急激な冷え込みを昨年いやというほど体験しています。
しかも、夜中アナグマに顔を舐められるかもしれない。
これじゃ毎朝5時に飼い猫に顔をかじり起こされている日常となんら変わらない。
「奥さんが自宅にあるテント持ってこれると言ってますがどうしましょう」
と長尾が自分の奥様に相談までしてくれてました。
奥様にまでそんな迷惑をかけるわけにはいかないわけで……。
いろいろと考えた末、
長尾が念のために持ってきていた今回使う予定がなかったタープをテント代わりにして寝てみることにしました。
タープとはこんなものです。
それをテントのような感じで使ってみました。
なんとかなりそうです。
(実際、なんとかなりました)
テント騒動も一件落着し、
このあと、火を起こし、料理をつくり、軽めのお酒をいただき、今年を振り返りました。
(キャンプの醍醐味の部分はたった一文でまとめてしまうというこんな報告でいいのかな……)
たき火を前にして語りあったことで、いろんな気付きやヒントがあり、とても有意義な時間でした。
さてそろそろ、タープに入って休もうかなと思った22:20くらいのこと。テント
たき火の前でぼーっとしていると、2メートルくらい離れたところに置いてあった鍋がコロンと落ちました。
ん?と思って見てみると、ほんとうに来ました。
アナグマくんです。
鍋の中に残ったものをいただきに来たようです。
目が合うと逃げていきました。
ときどき、食べ損なったごはんを思ってか、なごりおしそうにこっちを振り返りながら逃げていきました。
ちゃんと人間と共存できるように、畑を荒したりしちゃだめだよ。
いろいろなことがありましたが、おかげ様で2021年もなんとか無事に終えることができそうです。
2022年、わたしたちもさらに成長し、
お客様にもっと喜んでいただけるようなサービスや商品を提供できるよう努めてまいります。
今年も1年間、ありがとうございました!