福岡県久留米市にあるWEB制作会社  はねオンライン株式会社   はじめてのホームページ制作からリニューアルまで対応♪

土曜日。
お客様のところで仕事を済ませ、パソコンで資料をつくるために近くのイートインがあるパン屋さんに来ました。

14:00も過ぎててお客さんも少ない。
おしゃべり好きなおばちゃん2人組と、物静かな老夫婦が店内でパンを食べておられるくらい。
カウンター席には誰もいません。
ちょうどいい感じです。

「もっと気軽にいろんな場所でクリエイティブな作業ができるように、軽くてバッテリーが長く保つパソコンが欲しいんだが…」
と、一緒に仕事をしている長尾につぶやいたところ、Windows機種はもちろん、CromebookからMacまでOSの垣根を越えさまざまな機種が候補として飛び交いました。

で、結局iPad(第4世代Air)を購入することに。
話しはじめたときには頭にない機種で、まったく想定外の結末でした。
(もはやパソコンでもないし)
今までもiPadは数台使ってきましたが、仕事で使うとなるとどうしても閲覧用とか確認用、あとはネットで調べものということくらいしか使いこなせてませんでしたので、本当にこれでよかったのかな…と不安は残ります。

でもなんかうれしい。

これ1台ですべての仕事をするのはまだまだ厳しいとは思いますが、今後はなるべく『iPadを使ってなんでもやってみよう作戦』を敢行することになっております。

コーヒーとパンをほむほむ食べながら、とりあえず今まで使っていたWindowsのノートパソコンでポチポチと作業をすすめてました。
いや〜しかしこのパソコン、3年ちょっとしか使ってないはずなのに、いろいろへこんだり色がはげたりして10年選手みたいな外観だなあ。
その中でもこれを『満身創痍』と呼ばずなんと言おう…という点を2つご紹介します。

使ってらっしゃるパソコンが、もしわたしと同じ症状でお困りの方がおられましたら、ご参考にされてください。

【満身創痍ポイント2つ】

1つ目。
床に落っことして天板がへこみ、そのへこんだ所にファンがあったらしく、ファンがきれいに回らない。
「シャリ…シャリ…シャリ…シャリシャリシャリシャリーーー!!!!!
と、金属と金属がこすれ合うような大きな音が出ます。
図書館なんかで使ってたら、受付から係員がすっ飛んでくるレベルの音です。
なので、もういっそのことファンが回らないようにクリップで止めてます。

クリップで押さえつけるこの方法にたどり着くまでは本当に苦行でした。
音が出始めたら『天板をしばらく指で思いっきり押し続ける』という行為を繰り返し、夏は汗だくになり仕事になりませんでした。

この方法をマネされる方にひとつだけ注意点を。
パソコンから離れるときは、くれぐれもクリップが外れないようにしてください。
お客様先で自分のパソコンから離れ、別の場所で作業をして戻ってくると、
「あなたのパソコンから、脱穀機のような音が出てますよ!!」
とびっくりされたことがありました。
みなさんが黙々と静かに仕事をしている事務所内で、
「シャリ…シャリ…シャリ…シャリシャリシャリシャリーーー!!!!!
定期的に鳴り響いてました。
(脱穀機だけに…とか言うつもりはありません) Continue reading

みなさんは「気絶」ってしたことありますか?
アニメとかマンガなんかじゃ、気絶するシーンってよくありますよね。
しかし現実世界では、そう簡単には気を失うことはありません。

先月、会社の健康診断でした。
健康診断の1ヶ月前くらいから憂鬱になります。
わたしにとっては緊張感の走るビッグイベントなのです。
やったことのないボクシングで、いきなり鬼瓦みたいな顔の漢(おとこ)と真剣勝負の試合をやらなければならないような、そんな緊張感。
今年はどんだけ殴られるんだろうかと…。

というのも、20代のころに健康診断にボッコボコにされて、『完全な気絶』を経験したことがあるからなのです。

今後、健康診断くらい気軽にいけるようになりたい…との願いを込めて、ここに過去の戦いの記録を記すことにいたします。

試合の記録(VS健康診断)

1ラウンド目は、身長・体重・視力測定など。
まだまだ準備体操レベルです。
さすがにまだ大丈夫。

2ラウンド目。
このあたりから徐々に相手の攻撃が強くなりました。
最初の攻撃は、ボディブローの役目である「血圧計 」。
「血圧計の何にやられるわけ?」って思われる方も多いでしょうが、
腕を締め付けられたときの、血管がドクンドクンってなるあの気持ちの悪さったら…。
(「分かる分かる」っていう人もいると思うんですが…、どうでしょうか…)
2ラウンド目で、少し気が遠くなりました。

まだ完全にダメージが消えないまま次のラウンドへ。
3ラウンド目の開始のゴングが鳴ったとたん顔面に右ストレートを食らいました。
「採血」です。

別に先端恐怖症ではないし、尖ってるものを触っても全然平気。
じゃあなんで注射が怖いのか…。
それは『恐ろしい想像力』を掻き立てられるからなんです。

まず、針を皮膚に突き刺すってだけでも恐ろしいのに、皮膚の奥の血管にまで針を刺しますよね。
血管って、血の管ですよ、ちのくだ。
約4~5リットルの血が、けっこうな速度で流れてます。
すぐにでも破れそうな薄い管にいきなり針なんか刺したら、水風船に針を刺したときみたいにパーンって弾けそうじゃありませんか?
さらにその刺した針から、流れている血を吸い取るわけでしょ…。
どう考えても自然な行為だとは思えない。

で、注射器の中に赤々とした液体が入っている、あのまがまがしいフォルム…。
いま思い出しただけで、アキレス腱の力が抜けてきました…。

「さ、次はレントゲンですよ」と看護師さん。
血を抜かれて『あしたのジョーのラストシーン』みたいに座ってましたが、なんとか立ち上がりました。

次のレントゲン室までいく間は、次のラウンドまでの間のつかの間の休憩時間。
少しでもゆっくり歩いて行こう…。 Continue reading

仕事がら日中はほとんど外にいることが多いため、昼食の時間も食べる場所もまちまちです。
車で移動しながらサンドイッチをかじったり、行動した先で見つけたお店に入ったり、たまには夕方まで何も食べられないことも。

1年以上前のこと。
仕事で出向いた小さな町で、小さな食堂に入りました。
ほんと「食堂」という響きがピッタリの、なつかしい感じのするお店で、
70歳くらいのおばちゃんが水を持ってきてくれました。
壁の上の方にはテレビがあって、流れているのはNHKお昼のニュース。
店内には作業着をきたおじさんが一人だけ。

はじめて入った店だけどなんかなつかしい。

さて何を頼もうかな…。
店内の壁にメニューがあります。
とんかつ定食…しょうが焼き定食…ふむふむ。

もうひとりのお客様の方をチラッと見てみると、ちゃんぽんを食べておられます。
そこにまた1人男性の客がガラガラと入ってきました。
「おばちゃん、ちゃんぽんね」と入ってくるなり注文。

なるほど、どうやらここはちゃんぽんがうまいんだな。
「ぼくもわかってますよ」的な顔で注文をしました。

お昼どきなのにお客さんはあまり入ってきません。
あんまり流行ってないのかな…
「余計なお世話です」と言われそうなこともこっそり考えながら、
店内の空気をぼーっと味わうことに。

いいな~なんだか夏休みに田舎のおばあちゃんの家に来たような、ゆっくりと流れている時間。

そんな空気を満喫しながら、おいしくいただき店を出ました。

食堂のおばちゃん

それからこちら方面に来るときは、このお店に立ち寄ることが増えました。

3回目くらいのときに帰り際のレジで、「いつもありがとうね」とおばちゃんがニコニコ。
わたしの顔を覚えてくれていたのいたようです。
「おひとりでされてるんですか?」とたずねてみると、
「主人が亡くなってひとりでやっとります。息子が最近作ることもあってね。あなたもたまに来てくれるから助かりますよ」と笑顔で言ってくださいました。

ひとときの交流に胸をあたたかくして店を出ました。

その後残念ながら、その食堂がある町に行く機会がなかったんですが、先日久しぶりに立ち寄ることができました。
約1年ぶりくらいです。

いつもの席に座り、水を持ってきてくれたおばちゃんに、「お久しぶりです」と小さく頭を下げました。
「あ〜どうも」と注文を聞いたおばちゃんはニコニコして厨房に戻られました。
この店の空気感、変わってないな~。
この場所は、時間の進み方が違うんだろうな、物理学的にも。
アインシュタインも言ってたもんね、時間は常に一定の速さではないと。
よー知らんけど。
いや~しかしあんなにうれしそうなお顔をされるとこちらもうれしくなるな~。

またこっちの方に来たらおばちゃんの顔を見に来なきゃだな…。

ひとときの憩いの時間を満喫し、レジでおばちゃんにお金を払いながら、 Continue reading

2020年7月吉日。

八女市のとある村にて。

車をとめてカメラを持って散歩していると、畑仕事をされているおばちゃんの姿が。

 

そのあたりをグルっと回って、さっきの畑に戻ってくると、まだお仕事をしてありました。

 

しばし休憩中のご様子。

「こんにちは」 と声をかけてみました。

振り向いたおばちゃんのお顔がとてもやさしそう。

よかった…。

ドキドキしながら声をかけたのでホッとしました。

「あなたはどこから来なさったの?」とか、「先日の大雨の被害はなかったですか?」など話しながら、少しだけご家族のこともお話になってくださいました。

旦那さんを昨年亡くされたそうで、今はひとりで畑仕事をされているそう。

福岡市におられる息子さんがたまにいろいろと買物をして持ってきてくれる、と嬉しそうなお顔。

「写真を撮らせてもらっていいですか?」

「あら~、わたしなんか撮ったってなんにもならんよ」
と照れくさそうにされてましたが、
「いえいえ、ぜひとも」とお願いいたしました。

「じゃ帽子もとって座った方がいいかしら?」

「いいですね~モデルさんのようです」

パチリ。

「写真ができたら持ってきます」とお礼を言って帰りました。

再会の日

2020年9月晴れの日。

「こんにちは~」

畑仕事をしているおばちゃんを見つけ、背中ごしに声をかけました。

「遅くなりましたが、写真をもってきました!」

おばちゃんは、「あら~」と思い出してくださいました。

「あなたは筑後の方やったね、わざわざすみませんね~ありがとうね~」

と笑ってうけとっていただきました。

「あ、ちょっと。芋を掘ってあげるから持って帰んなさい」

といって、おばちゃんはカマで葉っぱをバッサリ切って、クワをで畑の土を掘りおこしておられます。

「ぼくも手伝います!と」言っても、「いいのいいの。汚れるからね」と。

「ひとりじゃ食べきれないくらいたくさん出来るから、親戚やお友達が来られたら配ってるのよ」

実はわたくし、お恥ずかしながら里芋を掘って収穫するところをはじめて見ました。

新鮮で感動です。

最後に掘り起こした里芋を洗ってくれました。

黒いホースから出ている水は湧き水らしく、ずっと勢いよく出てます。 Continue reading

今年の夏も暑いですね。毎日暑い日が続いています。
そんな炎天下の中、汗まみれで仕事をしていると思い出すシーンがあります。

人は極限状態になると、普段使わない感覚が研ぎ澄まされるというエピソードです。

わたしが20代半ば、時は1990年代後半です。
当時、わたしは福岡市博多区の会社でお客様先へ訪問する営業の仕事をしておりました。

移動手段は自転車。
駐車場をさがす必要もなく、渋滞の影響もうけないのでなかなか快適でした。
とはいえそれは、あくまでも近場に限った話です。
(車の運転ができなかったという事情もありますが、それはまた別の話)

夏のある日、10km以上離れた隣町のお得意先様のところにお伺いすることになりました。
電車やバスで行くにも不便な場所だったため、若者だった私はなんとかなるだろうと自転車で向かうことに。

炎天下の中、真夏にスーツ姿で自転車をこぐと、まるでゲリラ豪雨をくぐり抜けてきたかのように汗が出ます。少し考えたらわかることです。無謀でした。

途中、銀行に立ち寄り、振り込まれたばかりの給料をやや多めに引き出しました。
ちょうどいい休憩にもなり、よし、あと半分だ!と気持ちを新たに出発です。

7kmくらい走ったところでしょうか。
持参していた水分もとっくになくなっており、喉がカラッカラです。
水…。
自販機があったらなんか買おう。
ゴソゴソ。
あれ?
財布がない…。
ポケット、カバン、カゴ、どこを探してもない。
来た道をしばらく引き返してみましたが、まったく落ちている気配がありません。
やばい…。やってしまった…。
しかも今日の財布は、おろしたての大金が入っています。
「どうかどうかいい人が拾ってくれていますように…」
青ざめた顔でそう祈るしかありませんでした。
とにかくお客様との約束の時間もあるし、先へ進まなきゃいけません。

思い出しただけで気分が滅入ってきました…。
ヘビーな前置きはこのくらいにして、今回の話の本題に入ります。

お客様のところに近づくにつれて、どんどん田舎道になりました。
コンビニも見当たりません。
もしあったとしても1円も持っていないわけですからどうせ何も買えません。
スマホ決済などない時代です。そもそもスマホがない時代です。

水なんていつでもどこでも好きなときに買えると思っていました。

公園も図書館や体育館のような公共施設もなく、ぽつぽつと民家があるだけ。
最悪の場合、どこかの民家のチャイムを鳴らして、「み、水を…」とお願いするしかなさそうです。
でも想像しただけで恥ずかしい。とはいえ生命に関わるレベルなら恥ずかしがっている場合じゃない。3軒お願いすれば1軒くらいは気持ちよく恵んでくださるだろう…。でも民家は最後の手段と考えよう…。何か方法はないかな…。

飲めないとわかると余計に喉は乾くものです。
水が恋しくて恋しくてたまりません。 Continue reading

7月で、はねオンライン株式会社は法人化して4年目(創業14年目)に突入しました。

たくさんの方に応援していただき、新しい期に進んでいけることを心より感謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染症や大雨による災害など、たいへんな日々が続いています。

被害に遭われた方、たいへんな思いをされておられる方、謹んでお見舞い申し上げるとともに、一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

わたしたちもできる限りのお力添えをいたします。

2020年は時代が大きく動きました。
こうやればうまくいくよ、という過去の事例が通用しなくなったり、昨日まで正しいと思っていたことが今日は間違いになっていたり…。
正解というものがなくなってしまい、価値観も日々変わっています。

そんな時代の中、これからわたしたちはどのような姿勢で進んでいくのか?
社内ではそんなことをことあるごとに話し合ったりしています。

ありがたいことにお客様は右肩上がりで増えております。
そこで今後課題になってくるのは、わたしたちは少人数で運営をおこなっているためお客様の対応が遅くなったり、薄くなってしまったり、満足なサービスのご提供ができない場合がいずれ出てくるであろう、ということです。

こういった問題を解決するために、2つの視点からわたしたちのこれからの方向性を考えてみました。


【1】 同じ方向を向いてチームとして一緒にやっていけるメンバーを増やす

外注、委託など形はなんであれ、チームと呼べるような仲間をもう少し増やしていきたいです。
自分たちができないことをできるメンバーがいれば、お客様に提供できるサービスの質も深まり、対応のスピードもあがるはずなので。


【2】 むやみにお客様の「数」を求めない。

「むやみに」が重要で、うちと相性のいいお客様が増えることはとてもとてもうれしいです。

今までもたくさんご紹介をしていただきましたが、もともと弊社と相性のいいお客様からのご紹介ですので、大切なお客様となって喜んでいただくことがほとんどです。

わたしたちにとって『大切なお客様』の定義は、
『お互いが気持ちよく取引ができるよう協力しあい、
お互いが相手の立場や状況を尊重しながら仕事をすすめ、
なんてったってうちを頼ってくださっているお客様』
です。

頼っていただいているからこそ、その思いに応えようとわたしたちは成長してこれました。

わたしたちの提供する商品やサービスは、「良心的な価格」だと思っていただくことが多いですが、「どこよりも1番安い!」というわけではありません。
相場より価格を下げてサービス提供しておられる業者さんもおられます。
(それがその業者さんの戦略なのでそれはそれでいいと思っています)

うちの方が値段が高くても「はねオンラインさんにお願いしたい」と言ってくださるお客様が数多くおられます。
値段だけで選んでいただいたわけではないということであれば、わたしたちも必然的によりよい質のものをお返ししたい!という気持ちが高まります。

『大切なお客様』の思いに応えるためにエネルギーを注ぎたい。
他社より高いのにうちを選んでいただいたのであれば、他社を選んだ場合より多くの価値をお客様に返したい。

もともと創業時からそういう思いを持ってやっていましたが、このような先行きの見えにくい時代になり、より強くそう思うようになりました。

頭の中には、「あれが出来るようになればお客様にさらに喜んでもらえるサービスを提供できるんじゃないかな」とか、「こんなこともチャレンジしてみたい」などいろいろな構想があります。

まずは自分たちがおもしろがって仕事をやっていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

人の「器」って、何かのトラブルに直面したとき、決断を迫られたときなどにあらわになるようです。

お手本になる「上司の器」と、そうではない「上司の器」を同時に味わったときのお話です。

社会人1年目のある日、社員みんなでダイレクトメール(DM)発送作業をやってました。
パンフレットを3つに折って、封筒につめて、手書きで宛名を書いて、糊付けして、切手を貼って発送をするという手順です。

みんな手作業が当たり前の1995年。

みんなで何百通か発送しましたが、そのうちの1通がクレーム付きの「受取拒否」で戻ってきたという事件がありました。

部署が2つありましたが、今回は話を分かりやすくするために、【若手部署】と【おじさん部署】と呼ぶことにいたします。
(わたしたち新人は若手部署)

おじさん部署の1番上の責任者(50歳くらい)が全体朝礼でカンカンです。

「1通、受取拒否で戻ってきた!宛名の横に失礼な落書きを描いて送ったやつがおる。すぐ名乗り出ろ!」

その戻ってきた封筒は、どうやらわたしたち若手部署から発送したもののようです。
わたしは身に覚えがまったくなかったので「描いたの誰?どんな落書き?」と傍観者の気分で興味津々でした。

いつまでたっても誰も名乗りでませんので、おじさん部署の責任者(50歳)はさらにヒートアップしてます。

わたしたちの若手部署の責任者である所長(25歳)に、
「そっちの部署の中に犯人が必ずいるんだ!今から現物の封筒を回す!誰がやったか突き止めろ」とベテラン刑事のように怒ってます。

私は回ってきた封筒をワクワクしながら見ました。

「どれどれ?」

見た瞬間、息をのんでしまいました。

わたしの字だったからです…。

そしてこの絵…
Yくんだ…。
ちらっと隣にいたYくんを横目で見ると目が合いました。

そのあとの休憩時間に、トイレでYくんと話をしました。
「やばい、あれ…おれの絵やん…」
「字はおれのだった…」

所長(25歳)に正直に話そうということになり、わたしたちは誰もいないトイレで所長に事情を説明しました。

「書き損じの処分コーナーに置いてあった封筒に落書きをして、それが何かの間違いで発送コーナーに混じってしまったようです」
「宛名はわたしの字でした…」

所長はそれを聞いて笑ってました。

「午後名乗り出ます!」

「いいよもう言わなくて。わざとやったんじゃないみたいだし。うちの部署には誰もいないみたいです、って言っておくから」

「でもそれじゃ所長がまたいろいろ言われてしまいますので…」

「大丈夫大丈夫」と言いながらまた笑って行ってしまった所長を見て、私は「なんだこの上司の器の大きさは…」と打ち震えておりました。

午後、「犯人は見つかったかー?」とおじさん部署の器の小さい責任者(50歳)が若手部署の責任者である所長(25歳)をまた責めてましたが、「いや~うち誰も書いてないみたいなんですよね~」と聞こえてきました。

反省している部下をさらに責めて反省を促すより、笑い飛ばし、しかも何かからかばってくれる方が、部下は大いに反省し成長するってことを身をもって学んだ瞬間でした。

わたしはまだまだその域までいけてませんが、誰かの悪意のない失敗は笑い飛ばせるように修行中です。

(ちなみにこの若手部署の所長は、現在、東通西日本株式会社の社長です)

最後になりましたが、悪意はなかったにせよ、大変不愉快な思いをさせてしまった寅二郎様には心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

「新しい快適な事務所で仕事をするのが楽しみ!」と思っていたにも関わらず、ほとんど事務所では仕事ができない日々が続いております。

ありがたいことに通信工事のご依頼をたくさんいただき、ほとんどお客様先の天井裏やら脚立の上やらで過ごしておりました。

ようやく落ち着き、少しほっかりしている週末です。

 

いや~しかし、人って忙しすぎて頭の中にいろんなものが入っているとかなり忘れ物をしますね。

私はもともとかなり重度な忘れ物オトコではあるのですが、ここ最近は「何をやってるのか自分でも忘れている」というひとつ上のレベル感を経験しました。

 

ビルの5階でLANケーブルの配線をしていたときのこと。

「脚立が必要だな」と思い、エレベーターで1階の駐車場まで取りにいきました。

「あの場所に配線をもっていくためには壁に穴をあけて…天井裏せまそうだけど入っていけるかな…ひとりでできるかな…そういえばこの前買った懐中電灯ってどこにいったんだろ、最近見てないけど…。そうだ、LANケーブルも残り少ないから発注しなきゃ…」
とエレベーターの箱の中でいろいろなことを考えながら1階に到着。

車の屋根に脚立をしばりつけているバンド(ひもみたいなもの)をほどき、またエレベーターで5階へ。

「この現場、点検口がもうひとつあれば楽なんだけどな~しかし最近買ったメモ帳どこいったんだろ…さっぱり見当たんないけど…あ、プリンターのトナーがもうすぐ切れるから発注しなきゃ…」

と考えてる間に5階の到着。

 

さて、集中してパパっとやるか!

あれ?脚立は?

手ぶら?

どうやら、ひもだけほどいただけで5階に戻ってきてたようです。

こんなことあるかな…自分に不信感をかかえつつ、また駐車場まで降りて、今後こそはしっかり脚立を手にもって5階へ。

 

さて、気を取り直してやるとするか。

あれ?工具は?

さっきまで手に持ってたのに…。

どこにもない…。

え?車?

またもやエレベーターに乗り駐車場まで降りてみると、車の運転席にポンとおいてありました。

あれやりゃこれ忘れる。

これやりゃあれなくなる。

行って戻って戻って行って。

 

この他にも、財布をスーパーのトイレに忘れてきたり、ドラッグストアの駐車場に荷物を置きっぱなしで帰ったり、それはそれはひどい状態。

(財布も荷物もお店の方が預かってくれてました。親切な方に見つけてもらい本当にありがたいことでございます…泣)

忙しいってあんまりかっこいいことじゃないですね…。

 

とっ散らかった頭を整理しなきゃ…と反省しつつ、

とりあえずこの週末は深く大きく呼吸をして過ごしてみます。

はねオンライン株式会社は、3月(2020年)に筑後市から久留米市へ移転をしました。
慣れ親しんだ筑後市を離れることに対し、いろいろな思いがありましたが、今回ご縁をいただいた場所でまた新しい花を咲かせることができるようにがんばっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

はねオンライン株式会社の「はね」は、筑後市のシンボルである「羽犬」からいただいております。
なぜ筑後市をイメージすることばが「はね」なのか?
地元以外の方のために簡単に説明いたしますと、筑後市には「羽の生えた犬の伝説」ってのがありまして、豊臣秀吉にペットとしてとてもかわいがられていたという愛犬説と、獰猛(どうもう)で住民たちから恐れられていて、豊臣秀吉に退治されたっていう悪犬説の2つが語り継がれているんだそうです。
その犬のお墓も残っています。なので「羽犬塚」という地名や駅名になっております。

筑後市のゆるキャラも「はね丸」くんです。
昔、友人から「はね丸くんの『はね』を使うなんて思い切った社名にしたね~」と言われたことがありますが、はね丸くんが誕生するより前につけた社名なんですよ~、2006年からスタートしたうちが先なんですよ~、盗用したんじゃないとよ~…とここでさりげなくアピールしておこう…。
(知名度・貢献度は、はね丸くんに完敗ですが…)

久留米市に移転するにあたり、「筑後を見捨てるのか?」という問いもたくさん頂戴しましたが、私たちはそんなつもりはまったくありません。
むしろ筑後市をかかえたまま外へ飛び出していこうという意味も込めて、社名はあくまでも「はねオンライン」のままです。
万が一、数年後、福岡市や東京、ロンドンやドバイに移転することがあったとしてもずっと「はね」を背負っていこうと思っております。
いや、「はね」に背負ってもらって…の方が正しいかもしれません。

まだまだ自分たちのことで精一杯な小さな存在でしかない私たちではありますが、いつかどんな形でもいいのではねオンラインを育ててくれた筑後市にも恩返しができるようになったら嬉しいです。

家は筑後市のままなので通勤時間も長くなりましたが、場所と時間にしばられないような仕組みを作り、今まで以上にお役に立てるように努めてまいります。

世の中が先の見えない状況ではありますが、細心の注意をしながらも、はねを広げて前へ進んでまいります。

自分の身は自分で守るしかないんだ…ということを身をもって知った24歳の夏。

大学時代からの友人にZくんといういい意味でも悪い意味でも少年のような同級生がいます。
イベントの企画が大好きで、しかも実行力にあふれているという彼は、いたずら好きでいつも元気いっぱい。
多少口が悪いときはありますが、表裏のないというなかなか個性的な人物です。

彼とは縁があり、就職した会社も同じで付き合いは今でも続いています。

彼は社会人となってもその企画力と実行力を活かし、同期メンバーや歳の近い先輩たちと海水浴やキャンプ、花見にスキーなど、季節ごとに楽しいイベントを計画してくれました。

おかげで、『世間がイメージするような若者時代』のようなキラキラした思い出をたくさん作ることができ、彼にはとても感謝しています。

ただひとつだけ…。
個人的にとても後悔している汚点のような思い出がありまして…。

24歳の夏。
強い日差しが降りそそぐまさしく海水浴日和でした。

Zくんが企画してくれた海水浴に10人くらいで来ていました。
ひと泳ぎしたあと、Zくんは「ビーチバレーをしよう」とみんなに提案。
いいねいいねと場も盛り上がりました。

私はもともと肌の色が白く、日焼けすると火傷みたいになってしまう体質なため、レジャーシートの上で海水で落ちてしまった日焼け止めを塗り直そうとしておりました。
それを見たZくん、
「日焼け止めとか塗りよると?あはは。おれなんか日焼けオイルだぜ。女みたいだな。あはは。男なら黒く焼けよ」と。

負けず嫌いの血が騒いだ私。
「よし!塗るのやめた!なんも塗らん」

私はウオーーと言いながら砂浜に飛び出していき、それから数時間ビーチバレーを楽しみました。

翌朝。
やってしまった…。
肩から背中にかけて真っ赤っか。
痛みはどんどんひどくなりヒリヒリと火傷状態。
すごい数の水ぶくれになってしまいました。

1週間たって次第に痛みも和らぎ、背中を鏡で見て気を失いそうになりました。
肩あたりから背中にかけてたくさんのシミができていたのです。

20代なのに背中はおじいちゃん…。

Zくんに会ったときに私は文句を言いました。
「おい、おムコに行けない背中になったけどどうしてくれるんだ」と。

Zくんは「あはは、アホやね」と笑いながら「そんなことよりあとでラーメン食いにいこうぜ。友泉亭にうまい店があるぜ」とか言いながら歩いていってしまいました。

それから20年以上経った今でも、かろうじてムコにはいけましたが背中はおじいちゃんのままです。
背中の汚点の思い出です。

彼からは今でも「今年こそ店長に会いに行こうぜ」と陽気な年賀状が届きます。
(※学生時代同じコンビニでアルバイトをしており、そのときお世話になった店長のこと)

彼に罪はありません。
言うも自由、それをどう受け取りどう行動するかも自由なわけですから。
(そもそも『日焼けオイル塗るより何も塗らない方が肌に悪い』って当時知らなかった…。逆だと思ってました…)

自分の身は自分で守らなければいけませんね。

「いや、おまえがどんなにバカにしようとおれは塗るよ、日焼け止め」と言える立派な大人になれるよう日々努力をしているところです。

相手との距離を近づけたいがために、よかれと思ってしてしまう問いかけには完全に逆効果になるものが存在します。
それを言う側は、
「僕、あなたのことけっこう分かってるでしょ」
「ぼくら趣味が合いそうですね~」
「あ、そういうところかわいいですね」
というような思いを密かに隠し持ちながらさりげなく相手に質問をしますが、

それを言われた側は、
「私のこと何も知らないくせに簡単にまとめられると嫌なんですけど…」
「勝手に仲間意識気持たないでほしい…」
「したり顔が持ち悪い…」
という思いが心の奥底で芽生えてしまうというような禁断の問いかけが存在します。

そんな逆効果なセリフ第一位を見つけましたので、自分への戒めという意味も含めここに記録しておきたいと思います。

このセリフを言ってしまうシチュエーションは食事中です。
「まだお互いをあまり知らない男女」という関係の中で出てくる頻度が多いと思われます。
「仕事上で飲む機会のあった男性同士」の場合も、このセリフが出ることありそうです。
(女性同士はこのセリフを投げかけても特に問題ないような気がします、なんとなくですが…)

メニューの中に、刺身や寿司があったら要注意です。

そのセリフとはこれです。

「ア、光リモン、好キナンデスネ」

光り物とは、
アジ、サバ、イワシ、コハダ、サンマなどの、表面が銀白色に光っている魚のことです。

この問いかけをすると、言った側はちょっと「通」っぽくも聞こえますし、美味しい魚料理を食べなれてる「大人」を演出する効果がありますのでちょっと気持ちいいんです。

ただし問いかけられた側の心理としては、たとえ本当に光り物の魚が好きだったとしても何かとても気恥ずかしい気持ちになってしまいます。

これが、「ハマチが好きなんですね」とか「タイがお好みですか?」という質問であれば、
「はい、好きですね~」とか、「タイ美味しいですよね」と笑顔で答えることができるんですが、光り物にはそのすがすがしさが出せない何かがあるんですよね。(光り物さんごめんなさい)

「光り物」っていう言葉の響きにも問題がありそうです。
上辺だけのきらびやかさに騙されやすようなどことなく安っぽい…みたいな響きが感じられます。

本当に光り物が好きだった方だったとしても、「あ、いや、そういうわけではないんですが…」と言いながら、名前も分からない無難な白身魚に箸を伸ばしてしまうことになってしまいます。
次もサバとかサンマに手を伸ばしたいのにです。

「そうなんですよ、好きなんですよ~光り物」みたいに答えることができるオープンマインドを持った方は日本にはなかなかいないのが現状です。

このようにこの問いかけは完全に逆効果になってしまいますので、とくに中年の男性が若い女性の方に気に入られようとしてやってしまいがちなんで気を付けた方がいいです、はい。

そもそも「光り物が好き」という限定的な嗜好性を持った方っているんでしょうか…。
たまたま好みの味が光り物と言われているカテゴリーの魚だったに過ぎないはずです。
「光り物ありき」でその魚の味を好きになるなんてないはずです。
なので、嬉しそうに「光り物、好きなんですね」という問いかけ自体がナンセンスだし、言われたときの違和感がたまらなくモヤモヤするんですね、きっと。

という私も昔、このセリフをあびせたことがあります。一緒に働いている長尾(男性)に。
やはり、「あ、いや…そういうわけではないんですが…」と次は白身魚に手を伸ばしてました。

【補足】
じゃあ、もし「光リモン、好キナンデスネ」と問いかけられたらどう答えるのがいいのか…。

「キライじゃないです」

とりあえずこれがベストかなと。

これで、好きな光り物も継続的に食べることができますので。

2020年あけましておめでとうございます。

ここ数年、年末年始には体調を崩すのが恒例となっていたので、今年こそは平穏に…と気をつけてたんですが、今年もやられてしまいました。

 

年末は夜に突然の歯痛。

そっちから攻めてきたか、ルパン。

城の周りを警備員でズラリと囲み、これだけ見張ってりゃダイヤも盗られないだろうと思いきや、まさかの地下から侵入された銭形警部の気分です。

ルパンめ、やりおる。

 

元日夜には風邪でダウン。

地下から忍び込んだルパンに気を取られているすきに、今度は手薄になった正門から次元と五右衛門が簡単に侵入。

今年もあっさりとダイヤは盗まれてしまいました。

お大事に~とっつぁん🥴

まで〜ルピャ〜ン😷

今年の年末こそはルパンに勝利できるように、体のメンテナンスや健康診断に力を入れていきたいと思っております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

文房具コーナーを見つけると1時間くらいあっという間に経っててびっくり。
ペン、ノート、ブックカバー…ついついまた買いそうになります。

新しいペンやノートを手に入れるとなんか仕事が今よりうまくいきそうな気持ちになるんですよね。

「どんどんアイデアが浮かんでくるに違いない!」
とキラキラした目で買ったノートでも、
「もしお客さんのところに忘れてきたらどうしよう…。ふと友達に見られたら恥ずかしいな…。よし、自分しか分からないように書いておくか…」
と数日後、自分で作ったはずの暗号めいた文字がさっぱりわからないこともしばしば。

要は、ノートや手帳が好きなくせにまったく使いこなせないのです。

雑誌に載ってる成功した経営者みたいに、
こだわりの手帳の使い方だの、この万年筆は10年使いこんでますだの、アナログの手帳をデジタルへ変換するコツだの語りたい…。

語りたいのに語れない。
ぜんぜん使いこなせないから。

そんな悶々とする日々を経て、ようやくひとつだけ見つけました。
文房具が使いこなせない私でも語れる『文房具のチカラ』を。

小学校3年のころ。
なんか学校行きたくないな~という時期があり、どんよりしながら席にすわると隣の席のアキラくんがなにやらかっこいい筆箱を持ってきていました。

6段の筆箱。
(ペンケースではなく「筆箱」と言いたい)
当時、男子の間では筆箱は何ケ所開く場所があるか?とその数を競う風潮がありました。
6段ってことは、6ヶ所開くってことです。

表に消しゴム専用小部屋があり2段、さらに裏も開いて3段。
本でいうところの背表紙の位置も開き4段。
筆箱の厚みの部分も真ん中からパカッと開いて5段!
ボタンらしきものを押すとトレイが飛び出し6段!!

おお〜すごい!と見ていた僕に、彼はさらに魅惑的な言葉を続けました。

「これはただの筆箱じゃないよ。
『消しゴムの基地』なんだ」と。

「き、基地!!?」

「そう。この小部屋が見張りの部屋で、このペンを立てているところが操縦室なんだ」

 

基地。

なんてドキドキする響きなんだろう…。
その魅惑的な響きに、ぼくのどんよりしてた心が晴れ渡りました。

次の日の朝、やっぱり学校に行くのが憂鬱でしたが、
「あ、アキラくんの基地で遊びたい!」と、少し軽やかに学校へ向かうことができました。

 

このように文房具は気持ちを前向きにしてくれるチカラがあります。

大人になった今でもポケットにお気に入りのペン🖋が入ってるだけで億劫な仕事があっても、少し明るく取り組むことができます。
たった数百円で仕事がはかどるのであればムダにはなっていない!(と思いたい)

席も変わり、その後アキラくんと話した記憶がありませんが、覚えてるかなあ〜消しゴムの基地のこと。

今後、もし私が、例えば12段くらいもあるような筆箱を持ち歩いているのを見かけたら、その時は温かい言葉をかけていただきますようお願い申し上げます。

うちのホームページプロデューサー(長尾)から、

「ブログコーナーつくりますので何か定期的に書いてください」

と言われて、はや2年。

 

うちのホームページディレクター(長尾)から、

「ホームページ、そろそろリニューアルオープンしますがブログ書きましたか?」

と頻繁にメールが届き、

「……🤡」

という返信でなんとかしのいで、もはや2ヶ月。

 

うちのホームページデザイナー(長尾)は、

お客様からのホームページを制作するかたわらで、息抜きがてらにこのサイトをリニューアルしていた模様。

事務所のカレンダーを見ると、

【9月10日 うちのHPリニューアルオーブン】

と書き込まれていました…。

 

どうやらタイムリミットのようです…🤡

書くしかない…

 

わたしたちは法人化して3年目ですが、創業したのは2006年なので実質もう13年目。

あっという間だったように感じるし、自分自身はなんにも変わってないような気がするけど、振り返ってみるといろんなことがありました。

(逆にいろいろない方がおかしいのか…0歳の子が中学生になるくらいの年月だもんなあ…)

また初心を思い出してビギナーのような気持ちでリスタートしよう。

恩返ししたい人に、恩返ししたい時に、ちゃんと恩返しできるように、もっと成長していきます。

「物語は、ここからはじまるのだ by手塚治虫」ってことで。