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気仙沼おばちゃんの思い出

3月11日は、東北にひとり旅をしたことを毎年思い出します。

2017年、法人化するタイミングで、
会津若松市に住んでおられる長尾のご両親に会いに行きました。
もちろんお会いしたのはそれが初めてでした。

こころよく迎えていただき、とてもいい時間を過ごさせてもらいました。
その時間は今でも大事な思い出として残っています。

 

そのあと、
福島県会津若松市~宮城県気仙沼市~岩手県花巻市を中心にレンタカーでまわりました。

それからもう5年も経つのか……。

東日本大震災が起きたのが2011年。
わたしが見た風景は、震災から6年後の風景でした。
それでもまだまだ仮設住宅があったり、荒れたままの土地がいたるところに残っていて、
とんでもないことが起きたんだなと思えるには充分な風景でした。

 

じっさいに体験された方々は、わたしが感じた数億倍も怖い目や悲しい目に合われていると思うと、こうやって文字にしていること自体が申し訳なく思ってしまいます。

残された方が、希望を感じながら生きていけますように。

 

当時の記事を一部、復刻

わたしが気仙沼に到着したときの話は、当時ここに旅の記録として書いてました。
(今は消しております)
久しぶりに読んでみると、当時の記憶がよみがえってきます。
やはり、書いておくっていいことだなあ。

 

ということで、
気仙沼市に到着したときの、当時の記事の一部を復刻します。
(編集あり)

気仙沼駅の前に案内所があったので立ち寄ってみました。
そこのおばちゃんがとても親切な方で、置いてある気仙沼のパンフレットを見ている僕に話しかけてくれました。

(※あらかじめお詫びしておきますが、語尾はわたしの勝手な演出とイメージです。実際はほぼ標準語でした)

「どこから来られたんだべ?福岡?あら~わたし福岡の筑紫野市にお友達がいでね、そんなどころから来てくれてうれしいだっちゃ。いづ帰るんだべさ?」
「明後日の昼の飛行機です」
「だったら明日は北の方に行ぐといいべ。岩手の方まで足をのばすことをおすすめするっぺな」

今夜の食事についても、現地の方ならではのアドバイスをいただきました。

「夜は、魚とお肉はどちらがええべな?」

はい、そこはちゃんとわかってますよ~なんてったってここは海辺の町!
大人の気遣いくらいはちゃんとできますので、
「魚ですかね~やっぱ」と答えると「ホルモン」をおすすめされました。

 

まさかのひっかけ問題……。

 

おめーさん何もわかってねーな、旅のド素人だべ?
と思われているような気恥ずかしさを抱えながら説明を聞いておりますと、
「気仙沼はもちろん魚もおいしいけど、ほかでは食べられない味という意味では「気仙沼ホルモン」がおすすめダッチャぬま」とのこと。

(※繰り返しになりますが、語尾はわたしの勝手な演出とイメージです。まったく悪意はありません)

震災のときのお話も少しお聞きすることができました。
津波ももちろんそうだけど、同時に火事もとてもひどかったそうで、
深夜、爆発音がすさまじかったみたいです。

最後におばちゃんが言いました。

「今でもこうやって人が来てくれるということだけでもとても励みになるんですよ」

このお言葉を聞いて、わたしは少し救われたような気がしたのを覚えています。

 

あのテレビモニター越しに見た地震や津波が、今自分が立っている場所で起きた。
でもリアルには想像ができない。
いくら同じ地に立ったとしても、
そのときの迫りくる音、悲鳴、温度、手触り、地響きを体験しない限り、リアルには想像できないのかもしれません。

 

 

以上、当時書いた記事を一部編集して復刻しました。

何かができるわけではないけど、また行きたいなと思います。

 

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