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三十浪の受験生

珈琲店でパソコンを開いて仕事をしていました。(いわゆるカフェ)

 

壁(窓)向きのカウンター席って集中できるからいいですよね。
この店は勉強(仕事)コーナーがあり、コンセントも使えるしちょくちょく利用させてもらっています。

 

そういえば、今日は共通テスト(旧センター試験)の日。
夕方になると、学生さんたちで席がいっぱいになりました。
受験生は追い込みの時期です。
みんな参考書や問題集を開いてもくもくとノートに何か書いていました。

 

パソコンを開いて別の作業をしている自分がなんだか場違いな感じにもなってきたし、
これから来る学生さんたちに席をゆずる意味も込めて、そろそろ帰ろうかなと思っていると、友人からLINEが届きました。
 
数学の問題らしい写真が載っています。
その写真のあと、「お願いしますだ」とメッセージが来ました。
 
中学生の娘さんに「教えて」と言われたけどパパが分からなかったんでしょう、何はともあれヘルプのようです。
 
中学生の数学だったら、少し考えれば分かるんじゃないかな。
 
さて、どれどれ。

 

 

「関数y=ax²…」さっぱり分かりません。
問題の意味からしてわかりません。
中学の数学をなめてました。
隣の女の子に、「ねーねー、この問題わかる?」と聞くわけにもいかずググりました。
二次関数の基本的なことが書いてある記事を読みました。
YouTubeも見ました。
塾の講師が二次関数の解説をしているのをノートをとりながら数本見ました。

 
周りから見たら私も受験生に見えたはずです。
(あなた三十浪くらいしてるの?今年こそはがんばんなさいね)と思われてしまうような受験生に。
 
数学の問題を解いていると、
周りの学生と一体感を感じるような、
この部屋にいることを許されたような不思議な気持ちになってきました。
 
きれいな解き方ではなく強引な導き方のような気がしますが、なんとかかんとか3問中2問は解けました。
 
しかし、解答を友人に送ったときはすでに1時間が経過。
試験だったらこの問題だけで終わってます。
 
頭のてっぺんから煙があがっているような時間を1時間ほど過ごし、
自分だけ置いてかれているような焦り、近づいてくる本番までの緊張感、理解できたときの喜び、何かを目指しているときの充実感、ダメだったらどうしようという不安、もっと早くからやっておけばよかったという後悔、そんないろいろな感情がよみがえってきて新鮮でした。
 
当の本人の受験生たちからすれば、それどころじゃないでしょうけど、
結果がどうであれ今受験に向き合っていること自体が大きな財産となりますように。
みんながんばれ。
 

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