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今の世の中、わざわざ届けられるニュースは悪いことの方が多いものです。
 
先日、国道3号線を運転中のこと。
夕方で、車の量も多い時間帯でした。
信号待ちの間に、水をひとくち飲もうとした矢先、
右側からコンコンコンという窓をノックする音が聞こえました。
中央分離帯がある、片側3車線の大通り。
1番右側の車線にいましたので、自分の右側には車も人もいないはずです。
 
いやな予感がしました。
信号待ちのときに運転席の窓をノックしてくるといえば、それは経験上ほとんどの場合「警察官」です。
 
ドキッとしながら、右側を見ると、
30代くらいの白い服を着たチャーミングな女の方が立っていました。
ポリスメンではなさそう。
なんだろう……。
 
「あなたの運転がとてもステキでどうしてもそれを伝えたくて」
という可能性は排除していい場面だと思われます。
わざわざ届けられるニュースは悪いことの方が多いものだからです。
 
ドキドキしながら窓を開けました。
「あの~、給油口が開いてますよ。キャップごと……」
え!?とびっくるする私に、その女性の方は、
「わたし閉めましょうか? あ、大丈夫ですよ。閉めますね」
そう言って、車の後ろから左側へまわって給油口のところへ行ってくれました。
 
信号待ちしている車は他にもたくさんいましたので、
みんな「何事だろう」という顔でこっちを見ています。
ルームミラーで後ろの車を見ると、ヒゲをきれいに整えた40代くらいの男性が座っていました。
その女性はどうやら後ろの車の助手席からやってきてくれた模様です。
 
見ず知らずの女性に、閉め忘れたガソリンの給油口を閉めてもらうというのは、こんなにも申し訳なく恥ずかしい気持ちになるんだということをはじめて知りました。
まるで、見ず知らずの女性に破れたパンツを手渡し、縫ってもらってるのを正座して待っているような気分です。
 
彼女は給油口のフタをパタンと閉めて、自分の車の助手席に戻られました。
わたしは運転席の窓から身を乗り出し、後ろに車に向かって、
「ありがとうございました!」とお礼を伝えました。 Continue reading