若いうちの寝坊は買ってでもせよ

「もしもし、アサヒさん?」
「い、いえ……」
「あ、すみません、間違えました」
ガチャ。
「な、なんなんだ……。いま何時……?」

時計を見ると7:30。

「やっば!!」

飛び起きて出かける準備をして、お客様との時間になんとか間に合いました。

「誰か知らないけど、さっきは起こしてくれてありがとう」

 

30~40代になって、
「この電話がなかったら遅刻してたかも」
ってことがしょっちゅう起こります。

びっくりするくらい、いつも誰かが、何かが起こしてくれるのです。
電話、玄関のチャイム、雷、顔を噛む飼い猫などのあらゆる手段を使って。

こうやって何かが助けてくれるのは、
おそらくわたしが10~20代に寝坊ばかりしていたからなんじゃないか、
と仮説を立てています。

わたし担当の守り神に、
「こいつはもう見てられない……。こっちから手を貸すしかない」
と、そう思われたはずです。

ということで、懺悔の意味も込めて、

 

恥ずかしかった寝坊ベスト3

を告白します。

第3位

夕方、お客様のところに約束の時間より1時間早く着いてしまいました。
車を停める場所は共同駐車場。
お客様の会社までは、ここから歩いて5分以上かかります。
当然、お客様からこの駐車場は見えません。
隣には、お客様の従業員さんの車が停まっていました。
来客用スペースに車をとめて、約束の時間まで本むことにしましたが、いつの間にか寝てしまってました。
「あれ?何時?」
と思い時計を見ると、約束の時間を30分過ぎています。
隣の社員さんの車はもうありません。
ハンドルに足上げてリラックスし過ぎたわたしの姿を見られたはずです。
急いでお客様の会社へ飛び込むと、担当の方はまだおられました。
事情を正直に説明すると笑って許していただきました。

第2位

大学1年のときに、第二外国語でフランス語を選択しておりました。
(当時、第二外国語は必須科目)
後期試験で、あと60点をとれば単位が取得できるって状況。
しかも、「試験の問題はこの本のここからここまでの中から出します」、
と教授が名言してくれており、
どうぞ単位をとってください、という雰囲気です。
徹夜で、問題と答えを丸暗記をしました。
間違いなく60点は確実にとれるという達成感がありました。
朝、出発前1時間、シャワーを浴び準備完了です。
記憶が消えないうちにはやく試験をうけたい。
「まだ時間があるな。5分だけ目をつむろう」
とベッドで横になりました。
「さて行くか!」と目を開けると、試験が終わっていました。
翌年、1年生に混じって再びフランス語を学ぶことになったことは言うまでもありません。

第1位

終礼のときに、所長からわたしたち新卒メンバーに、
「明日は東京から社長がきます。9時から社長の話があるので絶対に遅れないように」とお達しがありました。
早く寝なきゃと思い布団に入りますが、こんなときに限ってなかなか眠れません。
当時、わたしは片道50㎞を車(日によってはJR)で通勤しておりました。
夜中2時半を過ぎても全然眠くならない。
これはやばい、今寝たら間違いなく寝坊する。
いっそのこと徹夜してしまった方がいいかもしれない……。
「そうだ、元気なうちに会社へ行こう。そして会社の駐車場で寝よう」
我ながらナイスアイデアです。
4時頃、会社の駐車場に到着しました。
仮眠程度しか眠れないかもしれないけど、徹夜するよりぜんぜんマシ。
なんせ会社は目の前。ふふふ、これでひと安心だ……グウ……。
目を開けると9時50分でした。
めっちゃ怒られました。

 

この他にも、こんなことがちょくちょくありました。
今は寝坊しそうになると、不思議と何かがわたしを起こしてくれます。

誰かが守ってくれてるにちがいない。
ここに告白したせいで、この効能がなくならないことを祈ってます。

なにはともあれ、若い時に寝坊は買ってでもしておくべきである。
ということでしょうね。
(ちがいます)

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