紙のノートや手帳になんでも書きたい。けど書けない理由。
浮かんだアイデアや、気が付いたネタ、読みたい本のタイトルなど、
思いついたもの何でも書いてやろうといつも思うのですが、
「もし、これを置き忘れたりして誰かに見られたらどうしよう……」
と思って書けなくなります。
お客様から、
「手帳を忘れておられますよ。受付に置いておきますからいつでもどうぞ」
というお電話をいただいたことが15度ほどあり、
もう紙の手帳やノートにいろいろ書くのはよそう、
という結論に達しました。
脳みその中を見られているみたいで、恥ずかしすぎるからです。
対策として、
「見られても恥ずかしくないことのみを書く」
「見られたら恥ずかしいな、というものは暗号のような文字で書く」
というマイルールを作って書いていました。
しかし、自分で書いた暗号が解読ができない、という問題が発生したため、
しばらく紙のノートから離れていました。
新しい年(2022)になって、
紙の手帳やノートに毎日何かを書きたい欲が数年ぶりに再燃。
今年は紙のノートにいろいろと書いてみております。
やはり紙のノートは相棒感があって楽しいですね。
スケジュール管理はオンラインツールでやるとして、
それ以外のことは紙のノートに書いております。
書きはじめた頃は、当たりさわりのない内容を書いていましたが、
もっと思いっきりなんでも書きたい!!
という欲がやっぱり出てきました。
落書きのようなイラストも、今日の気付きも、思いついたネタも、普段考えていることもセーブせずに書きたい!
なんかいい方法はないだろうか……。
恥ずかしいってなんだろう。
そもそも、人はどんなときに恥ずかしいって思うんだろう。
たとえば。
ひとりで店で食事をしてると、友達いないんだな、と思われて恥ずかしい。
ひとりで映画に行くのは恥ずかしい。
貧乏だと恥ずかしい。
身長が170㎝ないと人権がないので恥ずかしい。
中卒だと恥ずかしい。
スピーチを失敗して恥ずかしい。
自意識過剰の恥ずかしがり屋側の人間として生きてきたので、どれも分かる。
しかし、
上に書いたような人が100人いたら100人全員が恥ずかしく見えるか、といったらそうでもない。
松重さん孤独に飯食ってるのかっこいいもんな~。(ドラマだけど)
ひとりで映画? けっこー行きますね、とむしろ言いたい。
心まで貧乏にならなければ何とでもなる。
身長が170㎝以下でもモテモテの人めちゃくちゃおる。
中卒であっても、大卒より魅力的な生き方してる人ってたくさんいる。
スピーチは、多少失敗したくらいの方が好感が持てるし、内容も伝わる。
では。
「ノートに、落書きのようなイラストも、今日の気付きも、思いついたネタも、普段考えていることもなんでも書いている人」
は、恥ずかしい人なのか?
むしろ、
「うわーかっこいい、自分もこんな使い方したいんですよー!」
と思うんじゃないだろうか。
いや、なんでも書いているという行為はかっこいいかもしれないけど、その中身が恥ずかしいんです。
あいつこんなくだらないこと考えてるのか、とか知られるのが恥ずかしいわけだから……。
なるほど。
たしかにその通り。
ではこんなことがあったらどうだろう。
思いっきり仮の話だけど。
わたしが置き忘れているノートを見つけ、中をパラっと開くと、
「あー腹がへった」とか、落書きみたいな絵とか書いてある。
このノート誰のだ?と思っていると、サインペンで松重と名前が書いてある。
そしてわたしがそのノートを松重さんに、
「これ忘れてましたよ」と手渡す。
すると、松重さんは、
「いかんいかん。見られちゃいましたな、わたしの秘密。わたし、こうやって何でもノートに書くのが趣味みたいなもんでして。ま、ご内密に。では失礼」
とか言って、照れ臭そうに歩いて行かれたら、しびれてひっくり返る自信がある。
(松重さん、最近よく文章の中に出てきますね)
つまり、
『自分のことを恥ずかしい、と思い過ぎているから、他の人からも恥ずかしく見えてしまう』
わけです。
自意識が過剰なんですね、結局のところ。
わたしが思うほど、みんなはわたしに興味がない。
恥ずかしがらすにノートになんでも書く方法
わたしみたいな忘れん坊将軍は、表紙の裏に最初からこう書いておくしかありません。
『このノートを見つけていただいた方へ。
どうやらわたしはこの大事なノートを置き忘れてしまったか、落としてしまったようです。
頭の中のくだらないことを見られてしまい、大変お恥ずかしい限りではございますが、わたしにとっては相棒のようなノートでございます。
よろしければご連絡いただけますと泣いて喜びます。
なお、見られてしまった内容は、レベルが低くお恥ずかしいゆえ、どうぞご内密にお願いいたします。
090-◯◯◯◯-◯◯◯◯ 名前:永松』
明日からノートに、何でも書けそうな気になってきました。
(人の悪口は書いたらダメだよ)
もし私の忘れたノートを見つけていただいたときは、中身なんか見てないという雰囲気でご連絡をいただけたら幸いでございます。